パリで主夫をする辛さと楽しさ
二人でパリに越してから、三年が経ちました。
引っ越してきたころは、何もわからなかったし、最初のお店は殴り蹴る上司だったので、もともと本気の料理をしてこなかった僕にはハードルが高く、辛い日々でした。
家に入って家事をするようになり一年が経ち、海外で家にいる辛さもわかるようになってきました。居場所がない。
ぼくはもともと、それほど能力がないなか、友達や知人の協力で結果を残し、たとえば25の時に独立して自分のお店を開き、27の時に銀座のビストロでシェフをさせてもらいました。
どちらも、ご縁と、それを助けてくれる人がいたからです。
海外赴任で一番怖いのは友達コミュニティが途絶えること
パリには友達がいません。もちろん、まったくいないことはなく、日本の時からの友達や、厨房で一緒に働いた友達、バーで仲良くなった友達もいます。
ただ、日本の時は週末のどちらかは飲みに行き、毎日友達と働き、全然違う毎日でした。家にいるって辛いことなんてないでしょ、好きな時に好きなことできてマンガ読んだり最高じゃん!って思ってたけど、家に一人って辛いんですね。
駐在妻・夫にとってオンラインコミュニティは居場所になるのか
オンラインコミュニティが助けになると言われるけれど、それほど助けてくれません。いくらつながってても、やっぱり現実世界で会いたい。
駐在に来る人は、外で何か定期的に集まる仲間を作った方がいいです。定期的に、元気だった?って言える人がいるのは、たぶんすごく大事なことで、いまの僕には全然足りないです。
バリキャリのサラリーマンの夫婦で、どちらかの都合で海外に住むことになるというパターンも聞いたことあります。
そういう人だと、もっと副業とか、テック系の現地記事を寄稿したりして活躍されるのかもしれませんが、シェフ崩れだと何もないんですよね…
と、まぁ暗いだけのことを話していてもしょうがないので、今日は一つ新しいことに挑戦してみます。
このはてなブログはGoogleフォトから写真を貼れるらしいのです。
と、いうことでこちらは今日、パリで行われた労働組合のデモの様子。
なんだかとても楽しそうでしたよ(笑)
音楽をかけて踊って、コーヒーを飲みながらのデモで、普段のジレジョーヌのデモとは違い、和やかな雰囲気でした。これならついていきたいなってくらい(笑)
デモにおける破壊行為禁止法案、大学生の学費が上がる事などいろいろな件に関してのデモらしいです。
本当にフランス人はデモが好き。